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おなかのはらぺこ日記

好きなものには、基本贔屓目。

椎名林檎が楽曲提供をした女優たち。

突然ですが、みなさん、火曜ドラマ『カルテット』観ましたか…?最高でしたよね…?登場人物一人一人へのキャラ付け、見え隠れするそれぞれの心の闇、痛いところをチクチク刺してくる坂元裕二脚本、最初から最後まで全部、ツボを押さえていて素晴らしかったけれど、個人的にはエンディングの椎名林檎作詞作曲プロデュースの主題歌『おとなの掟』が、林檎節炸裂で言葉も出ないぐらい最高だった。しかも、この『おとなの掟』、主演の松たか子満島ひかり高橋一生松田龍平の限定ユニット「Doughnuts Hole」が歌っているというから、もう我々は平伏すしかない…。

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まぁ、百聞は一見に如かずということで、その『おとなの掟』を聴いてみてください。

あぁ…やはり最高以外の言葉が見つからない…。松たか子の囁くようなソロに、満島ひかりが重なり駆け引きのようなデュエットになってから、高橋一生松田龍平の順に声が重なり「カルテット」になる。2人の低い歌声が加わることで、よりスリリングになったかと思えば、ラスト「おとなは秘密を守る」と、松たか子がソロで歌い上げて終わる。何か意味がありそうな歌割りも、胸がザワザワする。やはり、最高!

今回は、実力派の俳優4人が、椎名林檎提供曲を歌っているんだけど、改めて椎名林檎が楽曲提供した面々を見てみると、結構女優さんが多いことに気付く。ということで、今回は椎名林檎提供曲を歌ってきた女優さんたちと、その楽曲をまとめながら振り返りたいと思う。

脚注には、椎名林檎自身のセルフカバーを載せています。

 

広末涼子

『プライベイト』(1998)*1

この曲が、椎名林檎の楽曲提供の歴史の一番最初の一曲だ。椎名林檎自身のメジャーデビューが1998年5月で、『プライベイト』が収録されたシングルのリリースが1998年10月、自身のデビューとほぼ同時に楽曲提供デビューを果たしていたというのだから恐ろしい。楽曲制作としては、自身のデビューシングルと『プライベイト』を、デビュー前にほぼ並行して行っていたという。まだ、自分の行く末も分からないのに、こんな名曲を人にあげてしまうのだから、やはり椎名林檎は只者じゃない。だが、本人曰く、どちらかというと自身の活動より、楽曲提供の方が好きでやりたかったらしい。この頃から現在まで、林檎さんの裏方志向は続いているのかも知れない。

 

ともさかりえ

カプチーノ』(1999)*2

『木蓮のクリーム』(1999)

『シャンプー』(1999)*3

シャンプー

シャンプー

『少女ロボット』(2000)*4

少女ロボット

少女ロボット

『いけない子』(2000)*5

いけない子

いけない子

『日本に生まれて』(2000)*6

日本に生まれて

日本に生まれて

『都会のマナー』(2009)*7

都会のマナー

都会のマナー

『子供の情憬』(2009)

子供の情憬

子供の情憬

ともさかりえは、椎名林檎から最も多くの楽曲提供を受けているアーティストだ。彼女も、椎名林檎のデビューとほぼ同じタイミングで、林檎さんから楽曲提供を受け、その後、林檎さんにとって東京事変期である2009年にも、楽曲提供を受けている。1999年の3曲は亀田誠治が編曲に参加し、2000年の3曲は編曲も椎名林檎が務め、2009年の2曲は、東京事変が編曲と演奏に参加している。ともさかりえの楽曲は、どれも歌うのが難しい曲ばかりなので、林檎さんが彼女の歌声を信用して、どんな曲も任せていたような気もする。

 

栗山千明

『おいしい季節』(2011)*8

『決定的三分間』(2011)*9

決定的三分間

決定的三分間

  • 栗山 千明
  • J-Pop
  • ¥250

月夜の肖像』(2011)*10

『青春の瞬き』(2011)*11

近年、椎名林檎から女優さんへの楽曲提供と言われて、真っ先に思い浮かぶのは、栗山千明ではないだろうか。東京事変後期の2011年に楽曲提供された4曲には、全て東京事変が演奏で参加している。栗山千明への楽曲提供は、現在4曲だけだが、どれも全く違うタイプの曲で、林檎さんの天才っぷりをひしひしと感じる。

 

深津絵里

アルバム『毒苺』(2012)*12

劇作家・演出家の野田秀樹が率いるNODA・MAPの舞台『エッグ』で歌うため、野田秀樹が作詞、椎名林檎が作曲と助作詞を務め作られた8曲を、劇中に登場する架空のシンガーソングライター・苺イチエ名義で、深津絵里が発表したアルバム。編曲は、椎名林檎の他に、斉藤ネコ、SOIL&"PIMP"SESSIONS、中山信彦が手掛けた。演奏には、東京事変やSOIL&"PIMP"SESSIONSのメンバーも参加し、コーラスには舞台に出演した秋山菜津子藤井隆橋爪功も参加している。ミュージカル楽曲の提供もこなせる椎名林檎のさらなる才能を感じさせたアルバム。

 

真木よう子

『幸先坂』(2013)*13

真木よう子主演映画『さよなら渓谷』のエンディングテーマとして、提供された一曲。淡々と語りかけるように歌う、今にも消えてしまいそうな吐息混じりの歌声がとても印象的。シンプルなピアノだけの演奏は、林正樹が務めている。

 

柴咲コウ

『野生の同盟』(2015)

打って変わって、柴咲コウへの初めての楽曲提供は、ストリングスが印象的なロックテイストな一曲。柴咲コウ主演ドラマ『○○妻』の主題歌として、椎名林檎が『至上の人生』を書き下ろしたことがきっかけで、この楽曲提供が実現したという。個人的には、また林檎さんに柴咲コウへ楽曲提供をしてほしい。

 

林原めぐみ

薄ら氷心中』(2016)

『我れは梔子』(2016)

我れは梔子

我れは梔子

  • 林原 めぐみ
  • アニメ
  • ¥250

『今際の死神』(2017)

『命の息吹き』(2017)

声優さんももちろん、立派な女優さんということで、最近林檎さんから続けて楽曲提供を受けている林原めぐみ。『薄ら氷心中』は、テレビアニメ『昭和元禄落語心中』主題歌、『今際の死神』は、その第2期『昭和元禄落語心中助六再び篇–』主題歌となっている。ジャズっぽい要素もあったり、歌謡曲っぽいテイストも混じっていたり、椎名林檎の天才っぷりが垣間見れる。シングル『今際の死神』にいたっては、アー写からCDジャケットまで、総合プロデュースまで担当しているからすごい。

 

高畑充希

かんぽ生命保険CMソング」(2016)

この曲は、1分半のCMソングだが、めちゃくちゃクオリティーの高い一曲になっている。ミュージカルで経験を積んできた高畑充希が、まさにミュージカルのように歌い踊る様は、観ているだけでもとても楽しいし、やはり何より歌が上手い。自身主演の朝ドラでは、宇多田ヒカルが復帰後最初の曲を主題歌に書き下ろし、自身のCMソングは椎名林檎が手掛け、歌姫2人に担がれる高畑充希が、実は一番すごいのかも知れない。

 

二階堂ふみ

最後に、椎名林檎から楽曲提供を受けていない、二階堂ふみの名前を書いたのは、以前から林檎さんが楽曲提供をしたい相手として、その名前を強く挙げていたからだ。2014年に放送された音楽番組『LIVE MONSTER』の中で、MCの中村正人(DREAMS COME TRUE)から「今、楽曲提供をしたい人は誰か?」と尋ねられた林檎さんは、真っ先に「二階堂ふみ」の名前を挙げ、「PVとか見てみたいでしょ?」と続けていた。また、「ミュージシャンでもいいけど、ワケありな人に興味がある。立っただけで、声も出していないのに『何かワケがありそうだ』と思われる人に書いてみたい」とも語っていた。そう語ってから2年以上経つが、未だその夢は叶っていない。次、椎名林檎が楽曲提供をする女優さんは、二階堂ふみかも知れない。どんな曲を書き下ろすのか、とても気になる。

 

普通のミュージシャンへの楽曲提供も多いが、ミュージシャンに限らず、ワケありな人に楽曲提供をしたいから、林檎さんは女優さんへの楽曲提供が多いのだろう。林檎さんの提供する楽曲は、歌でありながらも、当て書きの脚本みたいな感じもするので、女優さんにもきちんとハマるのだと思う。

また、これからどんな人に楽曲提供するのか楽しみに待っていたいと思う。個人的には、二階堂ふみにも楽曲提供してほしいけど、薬師丸ひろ子中森明菜KinKi Kids椎名林檎の曲を歌っているところも見たい。あ、あと椎名林檎が作詞作曲した曲を、宇多田ヒカルとデュエットしてほしい。というか、林檎さん、そろそろアルバム出してくれー!