読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

おなかのはらぺこ日記

好きなものには、基本贔屓目。

Hey!Say!JUMPを文学的に表現してみた。

先日のスマスマのビストロで、ゲストの湊かなえさん*1西加奈子さん*2又吉直樹さん*3が、SMAPメンバー5人それぞれを、一言で文学的に表現してみるというコーナーをやっていたのだが、それがすごく面白かった。
湊さんは、ミステリー作家らしく、それぞれのメンバーを主人公に据えたミステリー小説を書いたときの設定。
西さんは、それぞれのメンバーを実在する本に例えて、その本の帯コメント。
又吉さんは、それぞれのメンバーをユーモアを交えた自由律俳句のような形。
それぞれ三者三様の表現方法で、5人のメンバーを的確かつ、すごく独特な視点で書いていて面白かった。

その後、Twitter上で沢山の人が、このコーナーを参考に、他のグループを表現した一言をツイートしていた。自分も、それに倣ってHey!Say!JUMPのメンバーそれぞれを、一言で表現してみようと思う。「文学的に」なんて、大それたタイトルにしたが、ちょっとした落書き程度に読んでください。


【有岡大貴】
いつか笑えなくなる前に、今とにかく笑っておく。

今、テレビや雑誌などで見る彼らの姿は、アイドルとしての「陽」の部分である。有岡くんのイメージとして、その「陽」のイメージがすごく大きかった。でも、その「陽」の部分の裏側には、同じだけ巨大な「陰」が隠れていると思う。でも、有岡くんの場合は、そんな「陰」でさえも、限りなく「陽」に向いてるように感じる。今とにかく笑っているという「陽」の要素は、いつか笑えなくなったときという「陰」に向けられている。蓄えてなんておけないものを蓄えようとする無邪気さ。その「いつか」は、明日かも知れないし、10年後かも知れないし、もしかしたら5分後なのかも知れない。そんなアイドル特有の危うさみたいなものも感じる。


【伊野尾慧】
舌を出しながら、手を伸ばして月を掴む君。

伊野尾慧なら、舌を出しながら、さらっと月の一つや二つ掴んでしまうような気がするのだ。というのは言い過ぎな気もするが、伊野尾くんは太陽よりは月が似合うし、犬よりは猫が似合う*4と思う。伊野尾くんは、いい意味でどこかつかみどころがない。テキトーな伊野尾慧も、高学歴な伊野尾慧も、若手女性モデル並みに可愛い伊野尾慧も、THEジャニーズな伊野尾慧も、どれも同じ伊野尾慧なのだと思うと、すごく不思議な存在である。そんなあらゆる要素を、全て自然に取り込んでしまう、ある種の包容力がある存在もまた、伊野尾慧という「アイドル」なのだと思う。


昔から、にらめっこは強くなかった。

岡本くんは、絶対にらめっこが強くない(確信)。なんていうか、改まって一対一で見つめ合うことも、あまり得意じゃない気がする。普段、何気なく面と向かって話してる分には大丈夫なんだけど、改まって準備して向き合うっていうのは恥ずかしがりそう。自分が負けてあげる優しさみたいなものもありそう(特に知念くんとやるときとか)。


いつだって君が頷いてくれるから、ここにいられる。

高木くんって、ちょっと無愛想な反応をしておきながら、頭の中ではすごく色々なことを考えていそうな感じがする。特に毎回明確な答えを出してくれる訳ではないんだけど、どんな話をしても、ただ頷いて聞いてくれるようにも思う。何かに対する答えを出すだけが正解ではないことを知りつつ、相手側をきちんと肯定して認めてくれるような優しさ。実際、そんな優しさが、一番嬉しいというか、助けになるような部分もあるのだと思う。


【知念侑李】
薔薇の棘だって、柔らかければ痛くないはず。

知念くんは「美しいバラには棘がある」を、素で体現した人だと思う。容姿端麗なことは、アイドルにとっては最大の武器である。知念くんは、そんな自分自身の武器を、誰よりも自覚していて、誰よりもそれを上手く利用している。ここでいう「棘」は、メンバーに向けられた毒舌などだけじゃなく、知念くんが時々見せるファンが知らないような一面もある。もちろんいい意味で、ファンの知らない可能性みたいなものを、いつも見せてくれる。まさに、アイドルになるべくしてなったような人なんだと思う。しかしそんな「棘」が痛くないのは、知念くんの持つほの切ない感じや、優しさという「柔らかさ」によって和らいでいるんだと思う。


【中島裕翔】
優しい嘘ほど、本当は優しくないことを知っている。

「アイドル」も、いわば「嘘」だと思うのだ。ファンに夢を与えるために、様々なことを人目に付かない所に隠して、アイドルとしてふさわしいものだけを、堂々と提示する。それは、まさに「優しい嘘」なんだと思う。でも、時々そんな隠されたものがあるが故に、アイドル自身にとっても、ファンにとっても辛くなる瞬間がある。裕翔くんは、アイドルとしての成功も、挫折も、両方経験している。そんなとき、彼自身がどれだけの「優しい嘘」をつき、周囲からどれだけの「優しい嘘」をつかれて、どれだけ傷付いたのだろう。そんなことも、アイドルの「優しい嘘」によって、ファンは想像の域から抜け出せない。


涙をいっそ、ガムシロップにしてしまいたい。

八乙女くんは、どこか悲しみさえも喜びに変えてくれるような何かを感じる。八乙女くん自身が、絶対的に「楽しい」方が好きなんだと思う。アイドルという仕事は「楽しい」を作り出す仕事なんだと思う。しかし、八乙女くんはその「楽しい」を作り出すことを、決して誰かのためにだけではなく、自分自身のためにもやっているように感じる。そんな中で、必ず「楽しい」だけじゃない瞬間はある。でも、その「楽しい」だけじゃない瞬間でさえも、八乙女くんは肯定し、いつしか「楽しい」だけに変えてくれるような雰囲気も感じる。


【薮宏太】
今日もまた、正解のない問題を解く。

人間は、いつだってあらゆる分岐点に立っている。特に「アイドル」にとって、その分岐点に立ったとき、万が一選択を誤れば、それだけで命取りになる。小さな頃から「アイドル」という立場に身を置いてきた薮くんは、数え切れないほどの分岐点に立ってきたことだろう。その選択が実を結んだこともあれば、後々その選択を後悔したこともあったかも知れない。でも、そこには正解などないのかも知れないし、誰にもその選択が良かったか悪かったかを決めることはできないのだと思う。JUMPをまとめ上げ、導いていく立場にいる薮くんは、今までも、そしてこれからも、そのときには正解かどうかもわからない中、何度もあらゆる選択を繰り返していくのだと思う。


【山田涼介】
弱さまで隠す強さを、絶対に崩さない強さが欲しい。

「Hey!Say!JUMPの絶対的エース」として、グループの真ん中の一番前に立ってきた山田くん。人一倍努力家である上に、メンバーの誰よりもあらゆるものと戦ってきたようにも思う。そんな中で、アイドルとして「弱さまで隠す強さ」を身に付けた。しかし、その強さを手にしてしまった瞬間に「その強さを崩さない強さ」も持たなくてはいけなくなった。そのためには、誰かの力を貸してもらわなくちゃならないし、誰かに頼らなくてはいけない。JUMPは、そういう意味でいえば、メンバー間でそれぞれがそれぞれを支え合いながら、前に進んでいるのだと思う*5。「アイドル」は、孤独な戦いでありながら、誰かとの繋がりを実感できるものでもあるのかも知れない。


こうして、改めて自分の考えていることを一言に言語化しようとすると、すごく難しい。それと同時に、自分の考えていることが、明確に可視化されて、新たな発見みたいなものもあって楽しかった。今回の「文学的に表現すると?シリーズ」は、自分の考えていることだけじゃなくて、他の人の考えていることを垣間見ることができるので、ぜひ色々な人のものを見てみたい。


【Hey!Say!JUMP】
いつ死んだっていいように生きていたい。


*1:デビュー作『告白』が第6回本屋大賞を受賞、その後松たか子主演で映画化もされた。他にも数々の文学賞を受賞しているミステリー作家。代表作は『Nのために』『夜行観覧車』『白ゆき姫殺人事件』など。最新作『リバース』は、SMAPと同じ男性5人組が主人公。

*2:2004年『あおい』でデビュー。代表作は『きいろいゾウ』『円卓』『ふくわらい』など。最新作『サラバ!』は、第152回直木三十五賞を受賞。無類のプロレスファンでもある。

*3:お笑いコンビ「ピース」のボケ担当。今年1月に自身初の純文学作品『火花』を発売。驚異的な大ヒットを記録し、第153回芥川龍之介賞をお笑い芸人として初めて受賞した。文筆業は小説だけでなく、エッセイや俳句など、多岐に渡り精力的に取り組んでいる。

*4:参照→『JUMPing CAR』収録『ペットショップラブモーション』

*5:7会で、山田くんと裕翔くんが互いの気持ちを打ち明け合い、新たな関係を築いたことなど。